要介護者にとって住みやすいリフォームについて
介護人数は年々増えています。要介護が必要な方を自宅で介護する場面ではリフォームが不可欠になります。介護保険内で設置できるものもありますが、基本的にケアマネージャや理学、作業療法士の監視や指導の下、お風呂場やトイレの手すり、段差の解消のために必要なスロープ設置などが挙げられます。
車椅子やポータブル用トイレといったものはレンタルでも借りることができますが、要介護者が住みやすいように環境を整えるためにはリフォームすることが重要です。
玄関、台所、浴室、洗面室、廊下、階段、寝室、リビング、お手洗いと部屋別のリフォームプランがあり銘々に最適なプランを作成し、病気の特長を分かることが重要になります。そのうえ自立を高める福祉リフォームプランも大切で、残った機能を維持し麻痺などのリハビリが要る部分をなるべく動かして回復につながるようなプランが大事です。
本人にも意思を確認して健常者と同じように生活ができるノーマライゼーションの理念を最優先に考えて、お腹が空いたからキッチンへ行く、尿意を催したのでお手洗いに行くといった、当たり前の欲求を満たす、部屋それぞれの要介護者を補助する役割こそがリフォームであってユーザーの意見を最大限に尊重することなのです。できるだけのことは自分でする、出来ないケースでは家族の最低限の補助を受けて残存機能を低下させない事が重要です。
また症状別に見てみますと、片麻痺や対麻痺、四肢麻痺の不自由な部分を理解し骨や関節そして筋肉、神経系、中枢系の障害によって何ができて何ができないのかをPTやOTの先生方とも論議した上でリフォームプランを作る必要があります。
介護用のリフォームは各企業から多様なオリジナルプランと設置できる商品も多く、自宅での暮らしを考えている利用者の人にとっては嬉しいサービス内容になっています。介護施設に入所される方もいらっしゃいますが、やはり長年住んでいた我が家で暮らせる事が何よりの幸せですのでリフォームの重要性が特に大事でしょう。